愛犬に生肉?!ドッグフードに生肉を使うメリット・デメリット|現役トリマーが解説

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最近では、犬本来の食性に近づけるとして、生肉を使ったドッグフードや手作り食が注目されています。

しかし、 「生肉って安全なの?」「栄養バランスは大丈夫?」「どうやって与えればいいの?」 など、疑問や不安を感じている方も多いはず。

この記事では、動物病院で働く現役のトリマーが、ドッグフードに生肉を使うメリット・デメリット 、生肉の選び方 、与え方 、注意点などを詳しく解説していきます。

最後まで読めば、生肉についての疑問が解消され、愛犬にとって安全で最適な食事を選択できるようになるでしょう。

ドッグフードに生肉を使うメリット

犬はもともと肉食動物であるオオカミを祖先に持ち、生肉を消化吸収できる体の構造をしています。 そのため、生肉には以下のようなメリットがあります。

1. 食欲増進効果!

生肉は、加工されたドッグフードに比べて 香り高く、風味豊かです。

そのため、 食いつきが悪い犬や偏食気味な犬にも効果が期待できます。

また、生肉には 犬が好むアミノ酸が多く含まれており、本能的に食欲を刺激すると言われています。

2. 消化吸収率が高い!

生肉は、加熱処理されたドッグフードに比べて 消化酵素が失われていないため、犬の体内で 消化吸収されやすいという特徴があります。

消化吸収率が高いということは、 栄養を効率よく摂取 できるということ。 また、消化器官への負担が軽減されるため、 胃腸の弱い犬にもおすすめです。

3. 水分補給!

生肉は、 水分含有量が多いため、水分不足になりがちな犬にとって 効率的な水分補給になります。

特に、ドライフード中心の食事をしている犬は、水分不足に陥りやすいので、生肉を取り入れることで水分バランスを整えることができます。

4. 毛並み・皮膚の健康維持!

生肉には、 オメガ3脂肪酸や亜鉛など、 毛並み・皮膚の健康維持に必要な栄養素が豊富に含まれています。

これらの栄養素を摂取することで、 毛艶が良くなったり、皮膚トラブルの予防・改善に繋がることが期待できます。

5. アレルギー対策!

市販のドッグフードには、穀物や添加物など、犬にとってアレルゲンとなる成分が含まれている場合があります。

生肉は、 アレルゲンとなる成分が少ないため、 食物アレルギーの犬にもおすすめです。 ただし、肉の種類によってはアレルギー反応を起こす可能性もあるため、注意が必要です。

ドッグフードに生肉を使うデメリットと注意点

生肉には多くのメリットがある一方で、注意すべき点もいくつかあります。

1. 衛生面

生肉には、サルモネラ菌やカンピロバクターなどの食中毒を引き起こす細菌が付着している可能性があります。

そのため、衛生管理には十分注意する必要があります。

生肉を扱う際は、手や調理器具をしっかり洗い他の食材と接触させないようにしましょう。

また、 解凍した生肉は再冷凍せず 、 早めに使い切るようにしましょう。

2. 栄養バランス

生肉だけを与え続けると、 栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。

犬に必要な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、多岐にわたります。

生肉はタンパク質が豊富ですが、 他の栄養素が不足する可能性があるため、注意が必要です。

3. 骨

骨はカルシウムなどのミネラルが豊富ですが、 消化不良を起こしたり、 喉に詰まらせてしまう危険性があります。

特に、鶏の骨は細かく砕けやすく、 消化管を傷つける可能性があるので、与えるのは避けましょう。

4. 消化不良

生肉は消化吸収率が高いですが、消化器官が未発達な子犬や、消化機能が衰えた老犬は、消化不良を起こす可能性があります。

最初は少量から始め、 愛犬の体調を見ながら徐々に量を増やしていくようにしましょう。

5. 寄生虫

生肉には、寄生虫がいる可能性があります。 寄生虫が体内に入ると、下痢や嘔吐、栄養不良などを引き起こすことがあります。

寄生虫のリスクを減らすためには、 信頼できるお店で購入し、 冷凍してから与えるようにしましょう。

生肉を与える上での注意点

生肉を安全に与えるためには、以下の点に注意しましょう。

1. 新鮮な生肉を選ぶ

生肉は、 できるだけ新鮮なものを選びましょう。 購入する際は、 色や臭いなどを確認し、 変色したり、異臭がするものは避けるようにしましょう。

2. 信頼できるお店で購入する

生肉は、衛生管理がしっかりしている信頼できるお店 で購入しましょう。

3. 冷凍してから与える

生肉は、冷凍することで寄生虫のリスクを減らすことができます。 購入した生肉は、すぐに冷凍し、解凍する際は冷蔵庫でゆっくりと解凍 しましょう。

4. 愛犬の体調に合わせて量を調整する

生肉の量は、愛犬の年齢、体重、活動量、健康状態に合わせて調整しましょう。

最初は少量から始め、愛犬の体調を見ながら徐々に量を増やしていくようにしましょう。

5. 他の食材とバランス良く組み合わせる

生肉だけを与え続けると、栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。

野菜や穀物など、他の食材とバランス良く組み合わせることで、栄養バランスを整えましょう。

6. 獣医師に相談する

生肉を愛犬に与えることに不安がある場合は、 獣医師に相談してみましょう。

愛犬の健康状態や体質に合わせて、適切なアドバイスをもらえます。

ドッグフードに生肉を取り入れる方法

ドッグフードに生肉を取り入れる方法はいくつかあります。

1. 生肉のみを与える

生肉のみ を愛犬に与える場合は、 栄養バランスに十分注意する必要があります。

獣医師の指導のもと、 サプリメントなどを併用しながら、栄養バランスを整えるようにしましょう。

2. ドッグフードにトッピングする

市販のドッグフードに 生肉をトッピングする方法です。

食いつきを良くしたり、水分補給をしたりする効果が期待できます。

ただし、 ドッグフードの量を調整し、 カロリーオーバーにならないように注意しましょう。

3. 手作り食に生肉を取り入れる

手作り食に生肉を取り入れる場合は、 栄養バランスを考慮したレシピ に従って作りましょう。

インターネットや書籍で、 犬の手作り食レシピ を参考にすると良いでしょう。

まとめ|愛犬の健康を考え、生肉との付き合い方を選ぼう!

この記事では、ドッグフードに生肉を使うメリット・デメリット、注意点などを解説しました。

生肉は犬にとって魅力的な食材ですが、 衛生面や栄養バランス など、注意すべき点もいくつかあります。

愛犬に生肉を与える場合は、 新鮮な生肉を選び、信頼できるお店で購入し、冷凍してから与える ようにしましょう。

また、 愛犬の体調に合わせて量を調整 し、 他の食材とバランス良く組み合わせる ことも大切です。

生肉を与えることに不安がある場合は、 獣医師に相談してみましょう。

愛犬の健康状態や体質に合わせて、適切なアドバイスをもらえます。

愛犬にとって安全で最適な食事を選択し、健康的な毎日をサポートしてあげましょう。